平成13年、府道和束井手線改良工事に伴う
発掘調査で、柱の跡が発見されました
それまでは、伝承でしかなかった井堤寺の壮大
な建物群の一部であるとの実証を得ました

私が小学生の時は、三本松と呼ばれており
中学生の時は、ランニングの目印でした。
天平時代の左大臣で、万葉集の撰者でもあった
「橘諸兄」が母・三千代の一周忌にちなみ氏寺を
創建した七堂伽藍の寺跡で、西方浄土を形付け
ようと、境内を始め借景となる「玉川堤」他一帯に
5月頃黄色い花が咲く黄金の花、「山吹」を植えた
と云われています。
なお、「井堤寺」は、「円堤寺(えんていじ)」
とも称し、寺跡から礎石の他、銅銭、海獣葡萄鏡、
三色の釉薬をかけた「三彩」の垂木先瓦片等が出土
晩年には小野小町も住んでいました。
この画の左側
◇が上の部分
白抜き部分が
平成17年度の
調査区画です

大きな寺です

歴史のロマンを
感じます

◇より左は住宅
が建っています

殆どは畑です

手作業で発掘
しています

井手町
教育委員会
現地説明会
資料より
画を借りしました
発掘現場から井堤寺跡を見ています

直ぐ其処まで住宅が建ってます

周りは畑です

上の画の上側を道路が横切っています

この道路の下に僧房が在ったと推定されます

写真右下側に瓦溜りがあります

以下

2005年12月18日 

(発掘調査現地説明会での写真です)
写真左上:石敷き跡

写真右上:第2トレンチ根石跡全景

写真下左右:第2トレンチ

柱の土台となる根石跡が確認できます
写真左上:第1トレンチ瓦溜りの瓦

今回は、平瓦が多く出土した様です

前回は、丸瓦の方が多かった様です


写真右上:第1トレンチ全景


写真下:今回出土した瓦を展示してありました

この井手寺は、奈良時代の左大臣『橘諸兄』が
創建にかかわったとされています

この頃は、都からちょっと離れた別荘地で
あったようで、昔の絵巻物(掛け軸)に
玉川の流れを上下とした物が残っています

この画は保存状態があまりよくなく
後に模写がされたようです
(ホームページトップ写真で使用しています)
この画の中にも井手寺が画かれています